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2008年 01月 22日

Asuka II world cruise 2006 No.17 Suez Canal / スエズ運河-2


                                      2006/09/04(Mon) 22:05 他サイト掲載
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2006年4月26日(水) スエズ運河通峡-2

イガールとグーフィーヤをまとったパートナー/My partner in an Arabian outfit
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運河に映る雲間からの太陽/Reflection of the Canal
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エジプト・日本友好橋 Egyptian-Japanese Friendship Bridge orMubarak Peace Bridge
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穏やかな朝が明ける。船首のデッキに出て運河「通峡」を眺める用意万端。

運河に入る寸前に優しい顔をした大きなイルカが2頭船の直ぐ脇に姿を見せ「いってらっしゃい」と一回だけ挨拶に来てくれた。いっそう心が和やかになり砂漠の果てに消えている一筋の水路の向こうにやさしい招きの手が見えたような気がした。

6:00am 運河に入ってすぐ左にバッドラーモスク(Golden Dome)のドームが朝の陽に輝いている。運河は砂漠を切り開いた巨大な灌漑用水路様で両岸は石積み。運河と同レベルで左右に砂漠がどこまでも続いている所もあり、また砂漠の起伏がまるで山のように迫っているところもある。航行速度は8~9ノット(時速約15km)。

「カイロの紫のバラ」という映画だったろうか、追われて砂漠を抜け砂丘を駈け登ると砂の上を巨大な客船だかが突如現れる場面があったが、それをスケールアップした風景が目の前をすぎてゆく。沿岸にはところどころにフェリーのステーションがあって両岸をつないでいる。

沿岸の人々がアラブ風のあの「あゎあゎあゎあゎ・・・・・」という高い声で挨拶してくれる。砂漠の向こうからとても良く通る声なので、どんなことにもその土地土地の理にかなった様式があるものだと感心。こちらもお返しに同じようにまねてみるもののうまくいかない。

9:30 グレートビター湖で南航第一船団とすれ違う。この頃にはスエズ湾で乗ってきた運河パイロットたちが7階プロムナードデッキの先端でエジプトの土産品を広げて「安い、安い」と販売しだす。パイロットたちの副業らしい。万年筆あり、真鍮プレートに彫り物をしたものあり、Tシャツ、アラブ式ローブ(ガラベーヤ)、キーホルダー、サングラスetc.何でもありそうなミニバザール。夫は紺のガラベーヤ(長くゆるいアラブローブ)と
黒白チェックのクーフィーヤ(頭にかぶるスカーフ)とその上に乗せる布製の輪「イガール」をセットでUS50ドルから楽しそうにUS20ドルまで値切って握手で商談成立。あっという間にアラファト議長のように変身。とても似合うと大好評。皆から声をかけてもらって幸せそうである。

11:50 イスマイリアの街でパイロット交代。イスマイリアの対岸シナイ半島側には高さ66メートルの銃剣の形をした第4次中東戦争のメモリアルが聳え立っている。多くの犠牲を出した建設、そして一世紀以上英仏イスラエル米ソそしてエジプトと、世界の利権の争いの舞台となって閉鎖された年月も長い。改修には日本も随分鷹揚な円借款も技術投入もしてきたが、中東戦争で煮え湯を飲まされてきた歴史がある。この運河を平和裏に通行できる幸せをしみじみ思う。イスマイリアからBallah Loopまでの景色は圧巻。山のような砂丘の谷底を航海しているようで、砂丘は窓の直ぐそばに聳え立っている。Ballah Loopでは南航第2船団が待機している。

13:30 運河通行の記事No.1で触れたエジプト・日本友好橋がみえてくる。スケールの大きな橋で工法は横浜のベイブリッジと同一とのこと。橋の下をくぐるとき見上げると日埃両国の国旗が橋の真ん中に並んでいた。真っ青なペルシャブルーの空を背景に橋の壮大さと両国の国旗が美しく、心のあるスポットに弱みを持つ私はそこを衝かれて思わず胸が熱くなる。砂漠の熱い風の中いつまでも橋を眺めた。橋の上で作業していたエジプト人のエンジニアたちもいつまでも手を振っている。

ところでかつてイギリスを英吉利、アメリカを亜米利加のように漢字で表したことがあり今もその名残が英国、米国として残っているが、エジプトを漢字でご存知であろうか。埃及国。いい得て妙。福沢諭吉翁の命名である。

16:00過ぎ運河の地中海側出口の町ポートサイドに出るまで、なんと一日中飽くこともなくデッキに出て運河を眺め続けてしまった。忘れがたい素晴らしい一日であった。グランドスパで日焼けのほとぼりをさましながら地中海を眺める。美しい帆船が地中海の青の上に白絵の具を掃いたように浮かんでいる。

ちなみにASUKA IIのスエズ運河通行料は1,800万円なり。通行料の高さに悲鳴を上げた船会社が喜望峰経由で運行するようになっているという。スエズ通行料はエジプト政府の外貨収入の2割以上を占めるとデータがしめしている。明日はアレキサンドリアに入港。

by magnifika | 2008-01-22 13:21 | クルーズ/Cruise


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